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モンハン落語 『ぞろぞろ』

2009年09月30日 22:39

「いよーお、マイノスの旦那ァ!これからひとっ狩りかい」

「ああ、これは親方。ご健勝の様でなにより」

「いやぁ相変わらず堅っ苦しいねえ、あんたは。
 ところでェ、皆さん集まって何をされてんで?」

「これから狩りに出るのですが、その前に仲間の無事と狩りの成功を
 我々の信じる神に祈りを奉げていたんですよ。
 皆のこれまでの来し方、各々が持つ信念もありますから、
 祈る事により心を一つに持ってチームワークを固めるようにもしています」

「へぇー、信心深ぇこってすなあー。
 う、ところでェどこの神さん宛てに祈ってんですかい?
 狩りに行く前っつーとぉ八幡様か、そうだなぁ毘沙門様ってえとこでしょ!」

「……い、いや、そちら様ではありませんが……」

「あ、分かった!こりゃ水天宮さんだな、えぇ!
 他の街で出会った(小指を立てて)コレがいるってえ話じゃないですか。
 しかも若い元キリン装備の娘だってねえ、まーあ羨ましいねこのぉ!
 きっと無事に帰って来る、だから安心して元気な子を産んでくれってね。
 えぇ、いつ孕ませた!隅におけないねこの、うどんや!

「親方、何を一人で興奮してるんですか。
 それに勝手に他人の内情を広げないで頂きたい!
 そもそも私達がが信仰する神は『ニルダ』でして……」

「ああ、『時のオカリナ』は名作でしたねえ」

「それはゼルダ!」

「あなた疲れてるのよ」

「それはモルダー!!
って誰が疲れさせてるんだ!
 『ニルダ(Gnilda)神』です!
 親方はご存知無いでしょうが、ここより遠方の国で信仰される神です。
 ……これは親方に信じて頂けるか分かりませんが、
 先日私達の信仰が届いたのか奇跡が起こりまして、これお話しましたか?」

「いやあ、とんと。どんな奇跡が起こったんです?」

「先日上位のアグナコトル討伐の依頼を受けた際に、
 私達のパーティーは壊滅寸前まで追い込まれました」

「アグナですかい!ありゃあ確かに厳しい。
 でも一番厳しかったのはイベントクエストのJUMPアグナの報酬にィ、
 2回連続でチケットが入ぇってなかった事がね!ありゃあ厳しかったあ!」

「……で、私の話の続きですが、誰もが回復薬を使い果たして満身創痍。
 しかしアグナはまだ捕獲できるところまでも追い込めていなかった……。
 これは生きて帰る事は叶わないかもしれぬと皆ニルダに祈ったその時、
 私のアイテムポーチ内に奇跡が起こったのです!」

「剥ぎ取った尻尾が消えていたとか?」

「(無視して)使い切ったはずの生命の粉塵が再び入っていました!」

「残しといたんじゃなくてですかい?」

「ええ、確かに使い切っていました。
 しかもそれを使う度に次から次へと粉塵が現れ、私達はアグナを討伐し、
 無事に帰って来られたんですよ」

「道具屋と調合屋が商売あがったりだね、こりゃ」

「街に戻ってからはその粉塵は消えてしまいましたがね、
 あれはニルダ神が遠い異国にいても信仰し続けた私達を守って下さったのだと、
 そう思っているんです」

「へぇー、感心な話もあったもんですなあ」

「以来私達はニルダへの信仰をいっそう深めました。
 ああ、仲間の出立準備が整いましたので、ではこれで失礼。
 親方のご武運と無事を我が神にお祈りしていますよ。
 ニルダの加護があらんことを!」

「ああ、こりゃどうも。マイノスさんも、へい、お気をつけなすって。
 ……へえ、お得な話もあったもんだねえ。
 使っても使っても後から後から粉塵がぞろぞろってねえ。
 これならいつも3つ持って行くところが1個ですむってえ話しだなあ。
 よしっ、ものは試しだ!おい、熊ァ、善吉ィ、辰ンべ!」

「何ですかい親方、でっけえ声出してえ」

「アグナぃ行くぞ、早ぇとこ準備しな!」

「……はぁ?昨日まで連戦してたじゃないですかィ。もうアグナは満腹ですよ」

「うっせえ、とっとと準備しな!店立て喰らわされたいか!
 さて、あいつらが準備してる間に俺はお祈りでもしてっとぉ……あれ、
 神様の名前なんてぇ言ったけえなあ……?
 に、に……ニールセン、いや違うな。に、に……兄々、これはひぐらしと。
 にー、に……ええい、この際煮魚でも煮っ転がしでも何でもいいや。
 ひとつぞろぞろってぇやつをお頼申しますよっ!



ってえ随分とひどいお祈りもあったもんですが、
ま、それ以前にこの連中何事も無くアグナを討伐してしまいまして、



「……おい、何で誰もピンチになりゃあしねえんだよ!」

「なに怒ってんすか親方、いい事じゃねえですかぃ」

「ったく、俺ァ粉塵が使いたかったんだよ、粉塵をさ!
 おい熊、大体ェ何でぇその広域+2片手剣装備は!」

「へい、サポートはお任せを」

「んなこと聞いてんじゃないよ、うぅ、俺の出番が無ぇじゃねえか!
 おい、辰!対アグナにフルアグナG装備とかガッチガチじゃねえか、ええ!」

「何ですかい、人の装備にケチつけようってんですかい。
 いくら親方だからってねえ、俺ぁフレに呼ばれますよ!
 ついこの間までアグナ連戦して慣れてるって事ぁ百も承知でしょうが。
 大体親方だって粉塵使いたいって言ってねぇ、
 武器をしまうのが遅いランス装備してきて、何をぉ言ってやんでい!」

「……ぅ分かった分かった、俺が悪かったよ。
 今度ぁ八兵衛と若旦那でも連れて来た方が危なっかしくて良さそうだなあ。
 ったく何が神様のご利益だ、こん畜生め!何がぞろぞろ来やがるってんでぇ」

「……お、親方ぁ、あれ……何ですかね……」

「何だ!何が見えるってんでぇ!」



と、指差された方を見てみると、溶岩の中からアグナコトルがぞろぞろと。



おあとがよろしいようで。
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